DAY37: 日本語話者が出してくるサリエンスのサイン
まるで暖かな流れが絡み合うように、流れは進み、そうして、ひとつ、今朝、私の頭に浮かんだ一語があります。
日本語話者のクライアントが、明らかに、英語話者のクライアントよりも言う頻度が高い一語です。
それは、「今」。
私が気づいたきっかけは、昨夜のInsideCleanの勉強会です。
昨夜、私たちは、「サリエンス」についてそれぞれの理解をシェアしていました。
勉強会では毎回最初に会のファシリテーターが、参加者全員の「その日の会の中で起きてくれたらいいこと」を尋ねます。
そして、それに基づいて会は進みます。
ちなみに、この会のファシリテーターがトレーナーをやると言っていれば、私は、今、このように必死のパッチで勉強しまくるはめにはなりませんでした(笑)
毎度のことながら、ブリリアントなファシリテーションです。
才能だなあ。
さて。
同じ課題に取り組む中、それぞれが注目する箇所は異なります。
私にとっては、その会は、自分の視点を増やして、言葉を増やす会として機能しています。
あとは、まあ、単純にただ楽しいので参加しています。
その日もいろいろ出ましたが、サリエンスというものについて、そりゃ一体なんなのかというようなことを、ああだこうだと語り、それぞれが勝手に気づいていき、そして気づいたことをシェアしあいました。
サリエンスは、シンボリック・モデリングでファシリテーターがどこに向けて問いかけるか、選択の基準のひとつです。
そして、今朝、私は、「そうよ!これがサリエンスですよと、日本語話者だけが明らかに頻繁に出してくれるサインがある」と気づきました。
私は、そのサインをすごく使っていることに気づきました。
それが、「今」という一語です。
昨日、取り組んでいた課題の一文はこのようなあるクライアントの最初のアウトカムでした。
原文を直訳すると。
「(私は、私が)頭の中に持っている本を書くことをもっと進めたい。」
クライアントは、日本語ではこうは言わないので、クライアントが言うだろうように訳しますと。
「頭の中にある本の執筆をもっと進めたい。」
このクライアントがもしも、ネイティブ日本語話者だったら、こういう話のときには、高い頻度で言う可能性がある単語を、私は思い出したのです。
「今、頭の中に本があるんです。それをもっと書き進めたいんです。」
もしくは、
「書きたい本があるんです。今は、頭の中にあります。それをもっと書き進めたいんです。」
こんな感じかなと思います。
おそらくは、日本語話者ならこの「頭の中にある本の執筆をもっと進めたい」というアウトカムは、二文か三文に分けるか、一文としても、どこかで区切りをつけて、句読点を打ってくる人が多いだろうと思います。
私が言葉の選択基準に使っている日本語でサリエンス度が高いのは、アウトカムの説明の中に含まれる「今」という言葉に隣接している言葉です。
この場合は、「頭の中に本」です。
ああ、スッキリした!と、私は思いました。
私自身がサリエンス測定に使っている基準が、はっきりしたからです。
クライアントが語った最初の発言のPROを区別した後、どこから質問し始めるか、私のサリエンス測定は以下の順番のようです。
今(という言葉)
体
空間
日本語話者は、ほとんどの場合、「あなたは何が起きれば好いのでしょう?」と問いかけられた後、「私は〜したい」とは言わない。
けれど、「これが大事やねん!」というサインは、英語話者よりもわかりやすく出してくる場合が多い。
「今」という言葉を使って。
聞き手中心の言語を操るクライアントは、聞き手であるファシリテーターがわかりやすいように、サインは出してくれていると、私は気づいたのです。
時間という空間を使って。
そして、このクライアントに関わる気づきは、私が目をファシリテーターに向けたら起きたことでした。
そして私は思いました。
やはり、クライアントは最大の先生だな、と。
そして、ファシリテーター仲間もまた、偉大な先生だな、と。
私をトレーナーという名前のファシリテーターに育ててくれている先生は、なんと大人数なことかと思いました。
心はぽかぽか。
そして、みんなで一緒に成長しよう、と、私は再び、温かい何かに包まれたのでした。
.....
以下、私のセルフ・モデリングで、メモです。
つまり、時間と空間のロジックを、早いうちから把握していた方が、日本語でセッションするファシリテーターは、セッションがしやすい。
そうして、私は、最近、「これは見た感じわかりやすいように見える」と彼らからGOサインが出た私が編集するテキストのフレームを見て、にんまり笑いました。
私が気づくその前に、最近目覚めたお姫さま(メタファー)は、ちゃんとそのようにテキストを組んでいたからです。
メタファーは賢いなあ。