私が、実際にセッションで、どのように、クリーンランゲージを使っているか。
実際に、私が、自分のセッション中にどうシンボリック・モデリングを使用しているか。
キャロル・ウィルソンがまとめた「The work and life of David Grove」の中にも、一般的なガイダンスは書いてあります。
この本は、英語がシンプルなので、電子書籍の翻訳機能やChat GPTを使えば、誰でも日本語で読めると思います。
さて、私のセッションは、コーチングよりですが、私への依頼は、中小企業の経営者や個人事業主、または同業者のコンサルやメンター的なニーズもあります。
依頼の内容の幅が割と広く、トラウマ的な個人の話から、事業まで、ジャンルが絞れません。
そのため、最初から最後まで、シンボリック・モデリングだけでセッションできる場合と、そうではなく、普通の会話を必要とするケースがあります。
ビジネスが絡む会話は特に、結果を急ぐことも多く、クライアント本人の変容を待つ時間がなかったり、クライアントは具体的な案が欲しい場合もあるからです。
その場合は、私は、ニーズの把握をメタファーの状態でして、それから、コンサル的な会話にうつります。
逆の場合もあります。
先に普通にビジネスの会話をしていて、会話の中に登場するプランなどをメタファーで発展させた方がいいなという場合。
主には事業計画や、商品開発などの話ですね。あと、面接対策とかもですかね。
それから、その人個人の何かが仕事に影響していると、言葉から推測できる場合などです。
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普通の会話を必要とする場合や、普通の会話を先にしてからシンボリック・モデリングを使う場合は、「区切りをはっきりつけます。」
*先にシンボリック・モデリングを使って、そのあと、普通の会話をする場合。
「ここで一旦、止めていいですか?」と尋ねます。
そのあと、選択肢を提示します。
「このまま、メタファーで話を続けることもできますし、普通に、私がアドバイスをすることもできます。どちらがいいですか?」
「自分が介入してもいいかどうか」を、相手に確認します。
*先に、普通の会話をしていて、途中から切り替える場合。
これは、クライアントが、問題、または、問題解決に執着している場合が多いです。
なおかつ、同じ問題が繰り返されている時。
「〇〇(クライアントの言葉)について、少し、探究してみませんか?」と質問して、メタファーについて探究する許可をとります。
そして、もしも相手がクリーンランゲージのセッションを受けたことがない場合は、この後、自分は質問しかしないことを伝えておきます。
また、「少し妙なことを聞くかもしれないけれど、答えたいように答えてください」と伝えておきます。
それから、クリーンな質問を使って、シンボリック・モデリングのセッションをします。
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どの場合でも、私のクライアントさんは、複数回セッションを受けることが多いので、私は、宿題を出します。
次のセッションまでに、クライアントが自分で探究してくる課題です。
そしてそれを絵に描いてきてもらいます。
絵にすれば、クライアントは、自分でシンボルにでき、セルフでメタファー・ランドスケープを探究まではできるからです。
また、場合によっては、ワークシートを私が作って、セッション後にメールで渡します。
このワークシートは、クリーンな質問や、パターンの図を載せます。
それが必要な場合は、個人に合わせて、毎回、その人用のものを作成しています。
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余談
資料は、まあ、大量にあるので、翻訳して使っています。
それらの翻訳はまだ、ほとんど表には出していません。
必要とする人数が多そうなものを、先に翻訳しているからです。
これまでは、翻訳は、基礎は習った人たちが、その先を知る方法が日本語ではなかったので、そちらを優先してきました。
今は、自分が教えるために土台に使用する素材を翻訳していっています。
一番の土台になるモデルは、もう翻訳して、クリーン実験室で公開しています。
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話を戻しまして、実際には、そんな感じで使っています。
個人のニーズに合わせて、カスタマイズしやすいので、私自身は、非常に便利な技法だと、シンボリック・モデリングを気にいっています。
私以外にも、さまざまにアレンジして、使用する方法はあり、PROモデルだけを使用している人もいたりします。
クリーンランゲージやシンボリック・モデリングは、それだけでも成立しますし、また、一つの会話の中で、他と組み合わせて、いかようにも使えます。
その人が、どんな場面で使用するかによって、使い方はさまざまです。
いずれにせよ、ポイントは、区切りをはっきりつける、になってくると思います。