初日にやること
今度こそ、今年最後の記事。
ラベルを貼る。
記号化する。
コード化する。
象徴化する。
シンボル化する。
言い方はなんでもいいけれど、「シンボリック」の意味は、まあ、だいたいそんな感じです。
「シンボリック・モデリング」のときは、このシンボリックは、「シンボルの」ですね。
「シンボルのモデリング」
クライアントが語ること、クライアントが見せることから、ファシリテーターがすることは、「人をモデリングするんじゃないよ、シンボルをモデリング」します。
これが、最初は感覚として掴むのに、少し時間がかかります。
普段はやらないことだからです。
ファシリテーションやセッション、カウンセリング慣れしている人も、人によってはここは時間がかかることがあります。
要約しないことに慣れる、つまり、自分の理解を相手に伝えないことに慣れる必要があるからです。
クリーンランゲージ以前に、ロジャーズがおうむ返しを採用していますが、それでも、ロジャーズはその後、要約をしました。
全く要約をしない、全くこちらから提案をしない技法を、私自身はクリーンランゲージ以外には知りません。
世界は広いから、あるかもしれないけれど。
それがクライアントに与える自由、私は、それが好きです。
ファシリテーターは、自由だけれど、自由じゃありません。
どんな技法を使うとしても、技法を使って他者のサポートとは、まあ、そんなもんです。
ただ、ファシリテーターの頭の中は、自由です。
私は、それが好きです。
理解できないものを理解する苦行から、理解したと思い込む苦行から、私は解放されました。
ともあれ、トレーニングの初日、私はこれを徹底的にやるつもりでいます。
遊びながら。
ゲームとして。
ゲームや遊びでする失敗は、楽しめるから。
シンボルのモデリングをするのに必要なもの、それは、必要なシンボルを手に入れること!
まずは、そこからスタート。
それを、クリーンランゲージの質問を使って、クリーンなスタンスでやる方法を覚えること。
そして、びっくりすること。
自分があまりにも個性的なことに。
さあ、どうやって、びっくりしていただこうか?
私の頭は動きます。
誰とも違う、私のトレーニングを、私は構築せねばなりません。
ペニー、ジェームズ、マリアンが、私に教えてくれたことと同じことを、日本語話者の人たちに教えるために。
日本の中だけで学び育った日本語話者の人たちが、シンボリック・モデリングを上手に使うために、最初に覚える必要があることは、遊ぶこと。
自由。
それが、私のこの10年のモデリングの結論です。
なぜなら、ルールを厳格に守ることをよしとする文化のお国柄から、クリーンランゲージもシンボリック・モデリングも生まれていないから。
まさか、ルール通りに再現しようとする国の人たちがいたとはと、きっとペニーやジェームズはびっくりしています。
ルールは原則であって法律ではない。
シンボリック・モデリングのプロセスモデルは、ガイドラインにすぎない。
なぜなら、クライアントは全て、個性的な存在だから。
ファシリテーターは全員、違う脳みそを持っているから。
初日はこれを徹底的に理解する体験を。
わからない!、それを楽しめる準備を。
今度こそ。
よいお年を。
明日も書いたらすみません。