24歳のあなたへ
24歳の私へ。
25年先で、あなたが見たかったものをあなたは見ることができる。
それには25年の時間が必要だけれど、その道のりで、あなたは、多くの仲間や愛すべきものを手に入れる。
だから、絶望から這い上がって。
少し先で、仕事を失って絶望しているあなたの目に留まる小さな蛍の光のような好奇心は、そのあと、25年、あなたの心で育ち続けることになる。
そして、それは、あなたが失った仕事より、ずっとあなたに向いている。
そして、25年後のあなたは、ピアノの音とまだ一緒にいる。
あなたは、ピアノの音を失ってはいない。
そして、25年後、あなたは、「これをやるために自分は生まれた」と感じるものと共に生きている。
あなたの欲しかった家族も、そこにはいる。
50年かけても手に入れる価値があったと、あなたが感じる瞬間が、25年先で待ってる。
24歳のあなたに。
人生の一番しんどい部分を引き受けてくれたあなたに、心から感謝しています。
あなたを力いっぱい抱きしめて、大丈夫だからそこから這い上がれ、と言いたい。
無力感で、自分がこの世に不必要な存在だと泣き暮らすあなたを、ただ死ぬ方法を考え続けるあなたを、力いっぱい抱きしめてあげたい。
あなたが、絶望に耐えてくれなければ、今の私はいません。
あなたに、心から感謝します。
大丈夫、がんばれ。
25年先で、私が待ってる。