タイトルなし

望みを語ることは、問題を語るより難しい。


「望みを語ればそれは現実になる」ということを2000年前以上前に言った人がいた。


その望みが叶うと信じなさい、そうすれば、「奇跡」が起きる。


そして、彼は言った。

祈りなさい。


つまりそれは、「望みを言語化しなさい」ということと同義だ。

そうしなければ、何を祈っているかが誰にもわからない。

せめて心の中で言語化しなければ、その人が望んでいることが神様にすら、わからない。


奇跡の起きようがない。


彼がこう祈れと言った定型句がある。

言葉が現実を生み出すのであれば、この定型句は非常に力を持つ。


なんせ、私も含むが、その定型句を、世界中で何十億人、少なくとも何億人かが毎日祈っているのだから。


その構成を、シンボリック・モデリングのPROで解析すると、そこには5つの願いが含まれる。


アウトカム

アウトカム

アウトカム

レメディ

レメディ



アウトカムとレメディはどちらも望みだが、違いがある。

アウトカムは、言葉の中に問題を含まない。

レメディは、言葉の中に問題を含む。


そして、シンボリック・モデリングでは、レメディを発展させない。

なぜなら、レメディは、一時しのぎであることが多く、問題を根本的には解決しないからだ。



私は、この後半のレメディが、もしもアウトカムだったなら、世界平和はもう達成されていたのではないか、と思った。


なぜなら、前半3つのアウトカムは、達成されようとしているからだ。


1つめ、2つめは、解釈にもよるので省く。

私の解釈であれば、それはもう達成されている。

個人的になら一瞬で叶う。


3つめ。

これは、日本では、ほとんど達成されている。「ほとんど」というのは、時々、そうではないことがあるからだ。

けれど、日本の国は、他よりは、政府がそれをカバーしようとしているように見える。


3つまでは、達成されている。


あまりにも長く祈り続けているので、みな忘れちゃっているかもしれないが、祈りは、叶えるために祈るわけで、祈るために祈るわけではない。


少なくとも、彼の名前を使うなら。

彼は、現実を生み出し続けた人だ。

彼の名が冠するものを信じるなら、それはいつか現実になる望みだ。


なぜなら彼は奇跡メーカー。


目に見える奇跡を生み出し続けた人、それが、彼の名前だ。

私たちは、2000年前を生きてはいない。


生きているのは、数えきれない人々が、同じことを祈ったその後の世界だ。



さて。


時は経ち、2000年後の世界では、脳が現実と空想の違いをつけていないことが研究で知られるようになった。


今や、私たちが生きているこの世界が、誰かやシステムの生み出した仮想現実でないという証明すらできないのらしい。


つまり、望みをイメージすること、望みを言葉にすることの重要性が認知されてきたらしい。



後半2つの望みに、私は質問してみた。



罪が許される。


「すると、何が起きる?」



試みに合わず、悪から救われる。


「すると、何が起きる?」



「すると、何が起きる?」


この後登場する「問題を含まない望み」があれば、それを祈る方が、それが現実になる確率は高い。


その人にとって望ましい状態で。



でも、この、その人にとって望ましい状態の「問題を含まない望み」を言語化することが全くできない人は、本当にたくさんいる。


セッションでは、望みが登場しただけで、話はもう十分ということも沢山ある。

望みが本人にわかっていないので、望みが叶っていることに気づいていないということが多々あるからだ。


私のところへは、いろいろやってみたけれど、と、すでにいろんなことにトライした後のクライアントさんが来ることが多い。


そして、その人たちがしていなかったことは、望みの言語化だけのことが多々ある。


例えば、癒し。

癒しはプロセスで、それは必ず終わる。

(私は、心理士の資格はないので、病院で扱うような病的なケースは扱っていません。心理士や病院がやらない「その後」は扱っていることがあります。)


「すると、その後に何が起きる?」

その後、をイメージしないまま、10年以上、プロセスの中をくるくる周り続けていた人もたくさんいる。


ありとあらゆる癒しをまわっていたというか。

それは必要な作業だけれども、ご本人が、いつかそこには終わりが来ることを受け入れること、変化を望めるようになることを、プログラムしていないものも多いのかもしれない。


2000年前にはそうだったように。


20世紀の生み出したテクニックの数々は、かなり優秀だったように思うけれど。



いつまで、私たちは、癒しを求めるために、癒す必要がある現実を生み出し続けるのか?



今朝、祈っていたときに、ふと、浮かんだので書いてみました。


なぜ、彼は、わざと、後半2つをレメディにしたのか?



私には、彼がわざと、レメディに作った気がしたのでした。

もしくは、口伝で伝わる間に、誰かがレメディにフレーズを変えたか。


まあ、空想に過ぎませんけども。


叶うのは、アウトカム、だから。