それでね、ミュージシャン。
この前の日曜日の午後、ゴスペルピアノの先生の音楽スタジオで、私はキーボードで歌の伴奏をして過ごした。
歌っていたのは、女性2人。
先生はいなかった。
いたら緊張するからやらなかった。
キーボードは好きなだけ弾いていいと聞いていた。
私の家のキーボードは、うさぎ先生の仕業で壊れているので、弾くのはお正月に実家で弾いて以来だった。
その場にあった楽譜から曲を選んで、伴奏。
一時期、私はゴスペルピアノ教室に通っていたのだが、私の弾き方は、ソロの弾き方で、合唱にはあまり合わないな、、、と辞めてしまった。
伴奏は苦手、と思っていた。
ところがこの日、ユニゾンかソロの伴奏なら私のコードの押さえ方やリズムでいけることが判明した。
私の伴奏で2人の女性は歌えていた。
じゃあ、次はこの曲、次はこの曲、と、3人で楽しんだ。
とてもとても楽しかった。
話は少しそれるが、その朝、私は、ある著作権の存在しない古い詩にメロディをつけて、ボサノバにしたらとても素敵だと感じた。
英語なのだが、韻が綺麗だと思ったのだ。
それで、その話をその場でした。
楽しくて気持ちがリラックスしていたのだ。
ゴスペルの先生は作曲もするので、先生にお願いしようかと思ったけど、、と言うと、その場にいたひとり、先生の奥さんは、いや、彼からはボサノバのメロディは出ませんよ、と言った。
そして、その場にいた2人は、それはあなたに浮かんだことだから、あなたがメロディをつければいいと言った。
そういうもんだ、と。
私は、作曲は一度しかしたことがない。
でも、その曲をアンニュイな感じのボサノバにして、アンニュイに何かにもたれかかってゆるく歌ってもらえたら、素敵だと思った。
それで、私は、こんな感じで歌う、と立って歌う真似をした。
うけた。
目の前で笑っていたシンガーの声が、私は好きだった。
シンガーはいる。
歌詞はある。
そして、そういえば、ジャズベースを弾ける人がいる、と思い出した。
ベースとキーボード、それからシンガー。
アンニュイなボサノバ。。。
楽しそうだ。。。。
日曜日の午後、小さな音楽スタジオで、私は再びミュージシャンになった。
音楽を返してくれた。
花咲く光り輝く道には、音楽も流れているみたい。