Self-modeling and Art : セルフ・モデリングとアート

シンボリック・モデリングを扱うときに、その基本になっている概念の一つは、セルフ・モデリングです。


じゃ、セルフ・モデリングって何?



自分が  I doing

自分で       by myself

自分の       of myself

自己を       self

モデリングする  to model



日本語をそのまま英語にすると、


I model self of myself  by myself.



それを、ファシリテーターはサポートする。

ファシリテーターは、サポートするだけ。

エンカレッジ(励まし、勇気づけ、助長促進する)しながら。


この場合、誰がその人にもっとも共感する必要があるかといえば、本人だ。

自己肯定、自己受容といいますが、早い話が、自分に共感できるかどうか。


自分の世界を、自分で見える状態に広げてみて(acknowledge)、よく見てみて(explore)、ああ、これだな!とあたりをつけ(identify)、そして、さらに世界を広げていく(develop)。


自分自身が愛せる、自分の世界を生み出すために。

自分の強みを増やしながら。


自己価値を高めていく。




日本人向けなら、話は、ここからだったのかもしれない。

その概念が、日本社会には浸透していない。




では、モデリングとは何か?


これは、簡単にいうと、模倣する。

真似してやってみること。


この場合、自分の世界を模倣してみる。

目に見える作品として、自分の世界を、バーチャルに作りあげる。


そして、自分の世界を体系化する。

ひな型を作る。

モデル化する。

こちらも、この場合のモデリングの意味には含まれる。


自分でやるから、後から変更しやすいのがいいところ。

自分の仕組みでやるから。



また、シンボリック・モデリングは、内的世界を扱い、言葉を媒介にした芸術(art)だと、いろんなとこに書いてある。


artは技でもある。


シンボリック・モデリングという技法を表す、技法の英語では、私は、他の単語よりartが一番しっくりくる。


アートには、決まった手順などない。

アートには、作法などない。


ただ、そこには技がある。






その人にとって当たり前なことは、説明からもれる。


語り尽くしたそのあとに、その人にとって当たり前なことが現れるのは、よくあることだ。


当たり前すぎる、けれど、大事なこと。

その秘密。



今朝、私は、ようやく、シンボリック・モデリングは何なのか、言葉で、最初から説明できるようになれた気分がした。


そして、私は、自分の体がふわりと浮いた気分になった。




話はそれるが。



私は、エグゼクティブには興味がない。

それは他の人がやる。




私の目は、現場で人と共に生きる、実際に手や体を動かす、働くミドル・クラスの人に向いてる。


こちらは、人数が多い。

人口の50%以上をしめる。

50%以上だ。

私の意見は、世界が変わるなら、それは、ミドル・クラスの人々の行動が変わるときだ。

その人たちの選択が変わるときだ。

この世界は、多数決だ。


日本ですらそうだ。

過去に、日本社会を大きく変えたのは、今でいうサラリーマンみたいな、会社が潰れかかったか、会社にリストラされた武士のみなさんだ。


平和な世界も、きっと、平和でなければ生活が脅かされる世界中の庶民が達成すると私は思っている。


エグゼクティブは、どんな世界でも、食べるには困らない。

自分は戦争には行かないし。

パンがなければ、ケーキを食べればいいのだから。


平和を祈る気持ちは、エグゼクティブの方が弱いと私は読んでいる。

その人たちは、胸が痛むだけだ。

負ければ失うものがあるから、勝とうとする。

ミドル・クラスは、世界が平和かどうかで、自分の人生が影響をうける。

勝とうが負けようが関係ない。

生き死にの話だ。



ミドルクラスのその人たちを手伝うファシリテーターに伝わる説明を、私は、探し続けている。

この人たちには、少しだけなら、人を助ける余裕がある。


シンボリック・モデリングには、クリーンランゲージには、公式資格制度はない。

だから、誰でも覚えさえすれば、自由に使える。


小さなファシリテーターをたくさん生み出すことが可能だ。


いろんな会社に、近所に、学校に、介護や福祉の世界に。


シンボリック・モデリングのやり方は、ファシリテーターが疲れない。

だから、ミドルクラスの人に、私はおすすめしたい。


このやり方なら、使命感がなくても、人が助けられるからだ。

共感で、くたくたになることもない。


その人の心や人生を犠牲にしなくても、人を助けられる。

自分の人生を、誰かの人生の犠牲にする必要はない。


シンボリック・モデリングは、ボトムアップの技法だ。

他のコーチング技法やモデリング技法との大きな違いはこれだ。

クライアントに方法論を提供しない。


(ファシリテーターは、覚える技は、その人が望むなら、どこまでもたくさんあるが、基本はシンプル。

私はマニアだから、追求しているだけ)


誰かから与えられなくても、誰かに導いてもらわなくても、自分の手で、自分の世界を変えられる、その経験がバーチャルにできる。


精神的な自律が促進できる。


ただ、自分は、望めばいいだけなのだと、体で覚えられる。



エグゼクティブ層には当たり前なこと、を、簡単に身につけられる。



そして、一から書き直しだと、私は思った。