最高法規
昨日夜、友人と、髪型の話題になった。
現在、ネットの中に存在する世間を騒がすポニーテールの話だ。
私と友人は、ポニーテールの位置が高い、あれはもう少し低く結ばないと、中学生の女子みたいなことになる、スーツにあの位置はおしゃれにはならないと、もっぱら、ポニーテールの位置について話していた。
スーツに長髪の何が失礼になるのかは、私には理解ができない。
サービス業は慣習的に、男性の長髪はだめだと言うかもしれないが、それこそ、ジェンダー差別でしかないと、最近は思う。
女性は長髪の人がいくらでもいて、話題のポニーテールは、サービス業でもだいたいはOKの結び方をしていた。
清潔感はある。
「いや、まあ、しかし、私は、あの2人がちゃんと結婚できることになって安心しました」と言った。
ちゃんと憲法が守られたからだ。
結婚には、本人同士の合意以外は必要ないというのが、この国の最高法規に書かれていることだ。
もしも、それより、国民からの祝福という相当に気まぐれなものがあるかないかが優先されるような事態であれば、私は国の未来を憂う。
なぜならば、その「国民」のクオリティは、ネットのコメント欄や主に匿名SNSに存在する国民であり、なんら責任を持たない国民だからだ。
税金が、自分にはなんのメリットもないところに使われるのは普通のこと。
例えば、保育所。子供。
それらは、その年齢を抱える子供がいない人には、なんのメリットもないが、そこには、「国の未来」のために、大量に税金が投入されている。
例えば、介護。
自らが高齢者、または高齢者を介護する立場でなければ、そこに税金を投入することにはなんらメリットはないが、「相互扶助」(実際、自分がその立場に立つときに支えた分だけ、自分が助けてもらえる保障はないが)で、税金は使われている。
個人的には王室にはなんの思いいれもないが、王室が保持されていることで、外交上なんだかメリットがあるようには感じるし、王室が一年に使う税金などたかが知れていると私は思う。
子供と高齢者に使っている税金との違いがわからない。
どれも、私には、なんら関係のないこと、でも、国の維持に必要なこと、だ。
おそらくその中でもぶっちぎりに安い。
そして、彼らは、かわいそうに、文句も言わない。(言えない?)
税金で養われているのは、彼らだけではないのに、だ。
よく働いているのにも関わらず。
生活保護を受けている人が結婚するには、国民の祝福がいる?
いや、いらない。
働いてなくてもいらない。
実際のところ、私の現実の暮らしの中で、
彼らが話題に登ることは、まあほとんどない。
が、このブログは、インターネットの中に存在しているので、少し、流行りに乗ってみた。
「国民」は、どう思うか知らんけど、「私」はこう思う。
よかったねえ、おめでとう、が、個人の意見だ。
強がらないで、お金は持っていって、というのもある。
(裏から回してあげて欲しい。)
そして、実は、自分の意見を書くときは、主語は、私だ、というのが、ポニーテール君の話題で、私が一番抱いている感想だ。
ネットの中の「国民」と、自分が同意見だったことがほとんどなく、それで私は、自分は、「国民」ではないかもしれないと、たまに思う。
たしかに私は、感情次第で、憲法を守らなくていい国の国民ではない。
私は、憲法が最高法規の国の国民だ。
今、この結婚が潰れていいと言う人は、つまりは、相手が嫌いなら戦争してもいい、感情次第で、憲法を歪めてもいいという、非常に恐ろしいことを言っているということに、、、、
気づいてないね〜。多分ね〜。
同じことだよ。
この話は、国民感情関係なく、本人の気持ちだけで進んでもらわねば、安心して暮らせない。
最高法規に、国民感情が勝るなんて、もう恐怖でしかない。
.........
普通の視点では、私は、この話は、普通にドラマチックで、先でドラマかなんかになるんじゃないかと思っている。
舞台はニューヨークに移るんでしょ?
まあ、おしゃれ。(基本、ミーハー。)
まるで、ディズニーみたいな話だ。
もしも、不幸な生い立ちに負けずに頑張って生きてきたポニーテール君が、プリンセスと出会い、その生き方を改めて、プリンセスを守るために奮闘し、プリンセスもその愛を貫いたのであれば。
現実は、そう甘い話ではないかもしれないけれど、人の人生は、親ガチャでは決まらない、誰にでも幸せになる権利があるを体現してる新しい時代の象徴みたいな話だなとは、思う。
もしも彼らが国を出て行くのが、彼ら自身の本意ではなかったとしたら、人心の懐の狭さを世界中にさらけだしたこと、それだけが残念だ。
彼らがここを読むことはないだろうが。
おめでとうございます。
お幸せに。
あなたが赤ちゃんの頃から知っています。
お金は邪魔にはなりません。
世界からの目もあります。
ぜひ、持っていってください。