紙の羽根

羽根。


羽根。


羽根の正体!


この話はどこまで遡ろうか。

去年の1月の日記。


去年の1月、私は「羽根が欲しい」と言った。

英語の羽根はすでにある。

日本語の羽根がまだない。

片羽根だから、私は飛べない。


羽根が欲しい。


そして、日本語の羽根は、葉っぱを集めて自分が作る、そうしたら、いつか、葉っぱに魔法がかかって、羽根になる。


私は、そう言った。



その数ヶ月後。

「英語の羽根、と、日本語の羽根。英語の羽根、そして、日本語の羽根」と何度も繰り返して言った魔法使いの「and」が頭の中で鳴り響く中、私は英文を書き倒した。


そしてそれがきっかけで、人と出会い、とある勉強会にいれてもらった。


月に一度のその勉強会がとても楽しみになった。

すごく楽しかったので、他の人にも教えたかった。

それは、魔法の使い方の細かいところを一緒に勉強する会だったからだ。


何人か、これ好きだろうなと思う人の顔は浮かんでいた。

けれど、購入する必要がある教材が英語だったので、人を誘いにくかった。


そして何より、私は、その会は秘密の会だと思っていた。

プライベートグループだったから。



そして、数ヶ月経ち、そのとある勉強会で、これがあったらもっとみんな楽ちんに勉強できるなというものが登場した。


日本語の資料だ。

私は、自分がやろうかなと思った。

私もぼちぼち、日本語訳で、用語を考える必要がある。


それに勉強会に参加してわかったのだ。

みな、日本語が欲しい。

そうだね、私たちの魔法は、日本語の魔法だと、私は思った。


日本語の国に住んでいるからね。

言語が日本語の人のメタファーは、明らかに、メタファーが英語圏の人のものとは異なる。

学術的にもそうだが、経験的にもそうだ。

気体、液体、が頻繁に登場する。


英語の魔法使いも言っていたが、おそらくは、日本語の魔法は、リキャップという「流れを整理する手順」を、英語よりも丁寧にする必要があるだろうと思われる。

他は多分、同じでいける。(と思う。)


気体も液体も、流れるものだから。

もしも、場を支配している主たるシンボル(アウトカムのシンボル)が、気体か液体(形がはっきりしないもの)なら、特にそうだろうと、私は推測している。



そして、ともかく、その日本語の話が登場した時、びっくりした。

なんと、その会は、秘密の会ではなかったらしい。


ありゃま!となった。

そして、日本語が用意できたら、一緒に勉強しませんか?と、人を誘ってみることになった。

今は6人。



ともかく、いずれにせよ、それには許可が必要だった。

関係する魔法使いは3人。

2人は羽根の話の時に一緒にいた。

私は、そのひとりにメールを書いた。


もちろん、新しく使ってみたい英文フレーズを文章に入れて!

もちろん、その後に、(これは辞書を丸パクリしてます)と書いて!


そして、その魔法使いが、羽根の誕生をサポートしてくれようとした魔法使い2人にも話をしてくれた。


いつものように、「喜んで」と返事がきて、昨日、許可が揃った。

細かい打ち合わせは今からだ。



そして、それから、私は、少しだけ、私が用意するものに手をつけた。

それから、そのレイアウトを調整するために、プリントアウトしてみた。


それは、「and」を言った魔法使いが、自分の人生について語っているインタビューだった。

一番聞き取りやすい英語を話す魔法使いだ。


プリントアウトしたものを見て、私は叫んだ。


羽根だ!

これは、羽根のかけらだ!


その紙には、左側に英語、右側に日本語が並んでいた。

羽根のかけらは、日本語と英語が同じページに並んだもの!


葉っぱは紙!


英語が楽しくなってきた瞬間に、私は、羽根のかけらを手に入れた。


また、魔法使いたちが、サポートしてくれた。

そこに、同じものが好きな人たちの気持ちもあった。



私は、世界は愛でできている、間違いない!と思った。


いつでも、愛が一番強い。

だから、私は、「What would you LIKE to have happen?」からはじまる、この魔法シリーズが好きだ。


その人が愛せる世界を広げよう、それが何であれ。

心の中にも、現実にも。


だから、好きだ。



そして、今朝、私は、起きてすぐBBCワールドワイドニュースを聞いた。

NHKの英語ニュースでもよかったが、アナウンサーが日本人で、英語が聞き取りやすすぎたのでやめた。それに、そこに流れるニュースは、そのあと、日本語で目に入るだろう。


私の新しい日常は、ほとんど意味がわからないBBCから始まる(笑)

そのうち、日本語と同じように、流し聞きでも意味がわかるようになる・・・はず。



その新しい日常に。


羽根のかけら制作が、加わった。

私の羽根は、日本語と英語が並んだ世界。


英語が日本語においつくその日、きっと、空を飛べる。


そう思った。