黒い髪、黒い瞳

 どうもわからない。


最近、この「どうもわからない」という話によくなる。

誰が、戦争を始めたかったのか?

どうもわからない、という話。


私が耳にする会話は、ネット記事とは論調が違う。

ネットのコメントのおっさん達の論調とも違う。


中国が怖いと言っている人は少ない。

実に賢い、頼む、頑張ってくれ、止めてくれ、もうあなたしかいないと、期待している人の方が多い。

アジアを戦火に巻き込まないように、頑張って。

(つまり、自分の国には期待していない。アメリカに従うだけで意思がないように見えている。まあね〜)


なんやいうても、世界史を見ていても、アジアの人たちは、日本が過去にやらかしたのを除いては、大きな戦争を引き起こしたのは、チンギス・ハンくらいのものだろう。

ありゃ、狩猟民族だ。


あとは、地域的にちょこちょこやってるだけだ。

あとは、誕生日記念とかに、花火みたいにロケットを飛ばす迷惑な近所の国があるだけだ。

日本海は、花火消しの大きなバケツでないので、やめていただきたいが。


私には、あのロケットは、ええ武器ありまっせ、買いまへんか?という外貨獲得のための販売促進活動に見えている。

売りもんが、それくらいしかないだろうから。



私は、中国が、日本に戦争をしかけてくると本気で信じている人を、ネットの中以外で見かけたことはない。


私自身も、中国が焼け野原の日本が欲しいとは思えない。

なんかあっても、米軍基地に爆弾を落とすくらいなもんだろう。

あそこは、日本じゃない。

彼らに一番近いアメリカだ。


経済とか水とかが欲しいようにしか思えない。

小さな島は欲しかろうが、すでに手にしているのと同じ状態だ。

経済的に侵略はあるし、すでに、うまくいっているわけだから、そこに戦火は必要かといえば、別にいらんだろう。


あちらさんの方が、日本が怖いと思う。

日中戦争に、太平洋戦争に。

近い過去に2回ほど、こちらが攻めている。

そりゃ、対日本を警戒するだろう。

日本は怖いよ、と、歴史で教えるだろう。

だって、攻めたんだもの。

人種差別をしたのも、事実だ。

親世代までは。



韓国はもっとそうだ。

過去をぐじぐじいじり続ける永遠に仲の悪い親戚みたいな感じかもしれない。

でもだから、戦争になるとは、私にはとても思えない。

ぎゃあぎゃあ、言い争いを、永遠に続けて、ただ、ずっと国同士が仲が悪いだけの話だろう。

若い子達は、仲がいい。

人同士は別の話。

しかし、彼らのことを差別したのも、また事実だ。

親世代までは。



日本は、アジアで一番怖い国だと、私は思っている。

簡単に、軍事大国、軍国主義に戻れると思う。

軍事費は、今でも、ロシアと1兆円しか変わらない。


日本人は、気真面目だから、のめりこんだ時が怖い。

誰も強制していないのに、マスクをつけ続けられるこの協調性。


じいさんとおっさんが嘆いても、平和ボケしていて、ヘナチョコ男子溢れるくらいで、ちょうどいいくらいかと思っている。



さて、私にしても、私が、金髪で青い目に生まれていたら、今について、また思うことは違ったのかもしれない。


気の毒には違いない。

本当に気の毒だ。


けれど、シリアは?パレスチナは?アフガニスタンは?イラクは?と、どうしても浮かぶ。

彼らは、あんなには親切にしてもらえず。

こんなに寄付金は集まらず。

早く戦争をやめさせなければ、と、人が走り回らず。


複雑な気持ちが日に日に増す。

この世の作りに。



私は西側の人だから、シリアも、パレスチナも、アフガニスタンも、イラクも、攻めた側のチームにいた。

日本は、直接、手は下していない。

ただ協力はしている。


だから、見なかった。

テレビはほとんど放映しなかった。

今、ウクライナの人たちが見せている姿を。


そこにも、同じような人たちが、たくさんいたはずなのに。



そして、ロシアが本気で戦争をする気だったとは、私には思えない。

あんな役立たずの新兵だらけの戦車の行列を食べ物と燃料も持たずに送りこむやろか、ロシアが?


そもそも、その前に、ウクライナが約束を破っているのは、事実だ。

そこは、テレビは報道しない。


だって、私たちは、西側だから。


西側だけが正義とは、私には、どうしても思えない。


正義は、両者にある。



この、正義、という概念が、地上から消え去ればいいと、たまに思う。


ほんで、誰も、世界大戦なんかやりたくないはずだ。

ロシアも。何も得がない。

勝っても得は無さそうだ。


こんなグローバル化した世界では、世界大戦をしても、武器や以外、誰も得しない。

食糧とエネルギーの自給率が100%に近いアメリカ以外、みんな飢える。

そして、いろんな国に、いろんな国の人たちが散らばっている。

国際結婚に、ハーフの子供たちに。


やりたいかね、誰が?



巧妙なのは、もはや、今の戦争を、1人の責任にできるように、国名ではなく、個人名の戦争になっていることだ。

後のことがあるからだろう。

人種差別が起きないように、配慮しているのだろう。

金髪で青い目の人々の国の時だけ、それが起きる。


そんなわけあるか、と、私は思う。



ともかく、早く終わりにしてもらわないと、私は、お好み焼き粉の値上がりは困る。

私は、パンもパスタも大好きだ。


急に話は小さくなるが。

ただでさえ、パソは値上がりし、お菓子はどんどん小さくなり。


世界の穀物倉庫同士の戦いは、早くやめていただきたい。


民衆を飢えさせないことが、民主主義の政治リーダーの一番の役割ではないのかしら?

それとも、「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない」時代の再来?



振り上げた拳を下ろしやすいように、お隣さんがんばれ!と、私は、お隣さんを心より応援する次第である。


喧嘩っ早い狩猟民族のみなさんではなく、孫子の兵法を生んだ国の黒髪で黒い瞳の農耕民族に、期待する。