一番最初のお母さん

ふと、人類の一番最初のお母さん、について思いがよぎった。
全ての老人は、だれかの子供なんだなと考えていた時だった。

親は、ほとんどの場合(その方が幸せだとは思うけれど)、自分の子供が死ぬまでを見届けることはできない。

自分が死んだ後の子供のことを、本当に気にかけている老人は多い。
子供が引きこもりだとか事情がある場合に限らない。

年を取っていくということは、人生の中でも難しいパートにあたるだろう。
小さな子供が老人で生まれてこないのは、よくできている仕組みだと思う。
人生の経験値を積み重ねた人にすら、時に、老人であることは難しい。

もしかしたら、親が、自分の子供を一番支えてやりたいのは、老人になった子供かもしれないと、ふと思い、そして、それから、人類最初のお母さんについて考えが至った。


そして、彼女(達かもしれないけれど)が、自分の子供へ抱いた愛について考えた。