別の目線【結婚相手と恋愛相手】

例えば、子供が2人いるある友人が言っていました。

彼女の結婚生活の中で、彼女が一番好きな時間。
それは、家族全員が同じ部屋にいるけれど、全員が別々のことをしている時間。
それから、次に好きなのは、家族全員が出かけていて、彼女一人が家にいて、家族の帰りを待っている時間。
それらの時間、彼女はたまらなく幸せな気持ちになると。

結婚前に想像した幸せな時間は全然違ったとも言っていました。
こういう幸せな時間は、全く想像できなかったと。
イメージしたこともないし、もし、他の人が見てもちっとも幸せそうには見えないと思うけど、でも、すごく幸せな時間なんだ、と。


また、別の友人は言っていました。

結婚して一番よかったことは、電球を自分で替えなくてよくなったこと。
彼女は、少し背が低く、電球を替えるのはいつも大変だったのだそうでした。

それが一番いいこと?と尋ねた私に、彼女は言いました。
だって、私が一番困っていたのは、電球を替えることやってんから、一番いいことやで。
電球を自分で替えなくていいって、すごい幸せやん。


彼氏と一緒にいて幸せなことを質問したなら、友人たちの答えは返ってこなかったことでしょう。


また、別のある人は言っていました。

夫の一番いいところは、機嫌が悪い自分をほったらかしてくれること。
彼氏だったら、まず機嫌が悪いところは見せない努力をしたと思うし、会ってる時間くらいは我慢できるし、それに機嫌が悪かったら、機嫌を取ってくると思うんやけど。
それがずっとめんどくさかってん。
でも、夫はほっといてくれる。
だから、安心して機嫌が悪い時も機嫌が悪いままでいられる。


結婚相手は、その人の日常の暮らしの中に入り込んでくる人です。
恋愛は「好き」だけで成立できますが、日常の暮らしは、好きだけでは成立しません。

日常の暮らしの中に転がっている、日常の暮らしが生む幸せのバリエーションは、人の数だけ存在します。


そして、自分が、家族と同じ部屋で別々のことをしている時に幸せを感じたり、電球を替えてもらうとたまらなく幸せを感じたり、機嫌が悪い自分をほっておいてくれることに感謝できたりすることは、結婚してみなければわかりません。

今はまだ知らない幸せ、想像できない幸せもそこにはたくさんあり、結婚後に手に入る幸せについては、いい意味で、結婚前のイメージが裏切られることの方が多いようです。

つまり、結婚後の生活をイメージすることは、婚活においては、あまり役に立ちません。

でも、その幸せの風景のそばにいてほしい人について、それが「どんな人」なのかを知ることはできます。
そして、それは非常に婚活の役に立ちます。

なぜなら、婚活は「出会えば終わり」だからです。

あなたが、どんな人を必要としているか?

それは、恋愛相手を探す時の目線とは少し違う、別の目線を使って、相手を探した時に現れます。

35歳以上の婚活で、離婚経験者が意外とスムーズな場合があることがあるのは、離婚経験者は、その別の目線をすでに持っていることが多いからです。

では、まだ結婚を経験していない婚活中の人は、その目線を使うのは無理なのでしょうか?

いえいえいえ。

ポイントさえ押さえれば、結婚を経験したことがあるなしに関わらず、その目線で「どんな人」がその人の結婚生活に必要なのか見ることができます。


結婚相手を探しているつもりで、恋愛相手を探してはいませんか?


あなたが結婚相手を探すその目線は、あなたにふさわしい、あなたが必要とする結婚相手を探す目線でしょうか?


この続きは、週末のワークショップで。

【 本気で結婚相手と出会いたいあなたに贈るワークショップ 】
日時:2019年9月7日(土)8日(日) 13:00ー17:30