使えるクリーンランゲージの質問と、使えるシンボリック・モデリング

使う。


これは、ペニーとジェームズが、彼らの著書の中に太字で書いている単語です。


クリーンランゲージやシンボリック・モデリングを「使う」ことに、それを手助けするそのために、彼らは本を書きました。


同時に、私が、自身が教えると決めたときに主軸においたものです。


習った人がすぐに使い始めることができるように教えるには、どうやればいいのだろう?


私は意外に考えて、トレーニングの計画を立てていたということに先程気づきました。


「幕の内弁当」というメタファーの意味がようやく抽象概念になりました。

(私の発想は、メタファーが先行します。抽象概念は後でわかることが多いです)



わかったことには、私が幕の内弁当を選んだ最大の理由は、自信を持たせること、でした。


人は、自分ができると自信がないものは、自らは使いません。

使わないと上手になりません。



けれど、最初から全ての流れは使えない。

モデルやフレームは山ほどある。

やり方のパターンも山ほどある。

けれど、シンボリック・モデリングはパーツを組み立てた構成になっているから、部分的にはすぐ使える。

たくさんあるモデルややり方は、パーツの組み立てを変えるだけ。


パーツの理解をせずに流れを覚えると、必ず、途中でつまずく。

だから、パーツを分解して、それぞれを独立して教える。

そうすれば、すぐにパーツだけでも使えるし、後が楽。


クリーンランゲージの質問は、合計すれば40近くある。

けれど、本当によく使うのはその中の4つ。

日常で使いやすいのは、その4つの中の2つ。

その2つだけなら、すぐにでも使える。

その2つは絶対に成功する。


そして、すべて質問に共通することは、どの質問を使おうと、「やり方は同じ」ということ。


幕の内弁当のどのおかずも、お箸を持ってつまめば、食べることができます。


フランス料理にはマナーがあります。

幕の内弁当にはマナーはありません。

気軽に手を伸ばせます。

幕の内弁当は、心の敷居が低い。



ここまで書いた全て、それから、パーツごとに分けて教えるつもりだったから、幕の内弁当のメタファーだったのだと、先程、理解いたしました。笑



それを私に教えたのは、参加者さんからのフィードバックでした。

私は、実は、1週間待って、参加者さんのプロセスが落ち着いた頃に、フィードバックをお願いするメールを書くつもりでした。


しかし、トレーニングが終了した翌日の月曜日、最初に、「使ってみました」というフィードバックが届きました。


火曜日、これから自分の仕事の中でどう使うかのイメージをしている、というフィードバックが届きました。

それから、また別の「使ってみました」というフィードバックが届きました。


2日で3つ、使うことに関するフィードバックが届きました。

楽しそうでした。


結果が早かったことに、私は驚きました。



技術は使えば使うほど上手になります。

練習は必要ですが、練習ではなく、実践の方がより上達します。

誰かのために、もしくは自分のために、本気で使うからです。


だから、練習のときも、練習ではなく、実践という意識でやる方が上手くなります。


そこに、他の誰かの人生があるということ。



そして、すぐ使った最初の2人は、完全な初心者さんたちでした。

そして上手にできた、というご報告でした。


なんどもなんども、上手にできた経験を積み重ねていくこと。

そうやって、そのうち、本当に上手になっていく。


最初はバイエル。

やがて、リストやシューベルトも弾けるようになる。


ピアノの鍵盤を弾くという作業は、バイエルもリストも同じです。


やがて、指は柔らかくなり、音の強弱がつけられるようになり、表現力は増し、そこに個性が生まれます。


そこまでには時間がかかります。

けれど、楽しく弾き続けられたなら、それはいつでも音楽です。



私のメタファー、幕の内弁当、で、バイエル、は、そういう意味だったと、私は理解しました。



理解したところで、次は4/13からオンラインのイントロダクション。

こちらはオンライン。



さて、組み立てを考えましょう。

同じことはやらない。

なぜなら、私が飽きるから。


幕の内弁当のどこから食べ始めるか、オンラインならどこから食べ始めれば、よりわかりやすいのか?


新米トレーナーの模索は続くのでした。


テーマはわかりました。


使う。