幕の内弁当
幕の内弁当。
テキストを印刷に回した後、私はようやく3日間のワークショップのプログラムを考えはじめました。
細かく。
そうして生まれたメタファーは、幕の内弁当でした。
ザ・ジャパニーズなメタファー。
少しずついろんなものを。
テキストは、洗濯機の説明書のような辞書を作るつもりで作りました。
だから、部品の名前を最初に書き出しました。
今度は、その部品を、幕の内弁当のおかずの一品一品に仕込む作業。
美味しい味がするものに。
おかずをどう配置すれば見た目に美しく、食欲をそそるのだろう?
数回ほど、アシスタントの人たちと勉強会はしてきましたが、ここまで私は、実際にトレーニングでやるつもりがない内容ばかりをテーマに取り上げてきました。
理由はあって、私はいくらリハーサルをしても本番ではアドリブをしまくるので、リハーサルは意味がないと、昨年1年やったワークショップですでに判明していたからです。
それで私については、アシスタントの人たちと私が打ち解けることだけを目的にしました。
簡単にいうと信頼関係を作ることだけ。
アシスタントの人たちには、初心者用の知識は必要なかったので、その人たちが知りたいだろうことで私が提供できることを、テーマに使いました。
楽しい有意義な時間にすることだけが、勉強会の私の目的でした。
喋り方など、細かなチェックをしてもらいつつ。
さて、幕の内弁当。
そして、美味しい幕の内弁当のために、何が起きる必要がありますか?