やりきった感と、いえ、今からです感が交錯するマニアックな話
またしても、マニアックな考察。
そこ?というくらい重箱の隅をつつく話。
(ものすごく細かいところに意識が向き始めたので、ゴールデンウィーク中にした自分のメンテナンスが関係しているかも)
私が、クリーンランゲージの世界をイメージするとき、グループ企業がたくさんあるホールディングスみたいなものかもしれないと感じる。
スーパー系だと、イオン系とかそんな感じ。
ブランドだと、ルイ・ヴィトンのグループにシャンパンの会社も存在したりするように、一見、関係なさげな企業もあるみたいな感じ。
ただし、ヒエラルキーや、ピラミッド型のホールディングスではなく、サークルまたは放射状に広がっている感じがする。
真ん中にあるものが、クリーンランゲージ、だ。
日本語ですでに紹介されているのは、その中のわずか2、3の技法だ。
私が長らく興味を抱き続け、さまざまなあ〜めんどくさ!と感じる葛藤を体験しつつも、がんとして手放さなかったものは、その中のひとつ、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングという長い名前が正式名称の技法だ。
長いので、作ったご本人たちが、省略していたりする。
私がここに、クリーンランゲージと書いている時は、2つの場合。
クリーンランゲージを指している場合と、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングの場合がある。
私が、クリーンランゲージだけで表現してきた理由は、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングを作ったご本人が、技法の名称を省略して書いているのと同じ理由かもしれない。
長い。
話も長い。
しかし、この辺を割と理解してないと、クリーンランゲージの世界を本気で楽しみにくい。
自由さ、クリエイティブさに対する価値の高さ、あなたも実験してみてね感。
正しさの対極にあるような世界観。
(というのが、私の理解)
私が、翻訳していたり、質問訳を考え続けているのは、基本的には、この長い名前の技法についてだ。
クリーンランゲージは質問セットで、基本、グループ会社はみな同じ質問を使う。
日本語は、同じ質問でも、そうです、訳はいくらでも生まれえる。
日本語が英語ならば、そして、英日対訳がひとつしかなければ、こんなことにはなっていない。
けれど、日本語は、独特で、ほんと〜に独特で、あま〜りに英語と違うため、何がどうなればどうなのよと、永遠に試し続けられるかもしれない。
以上が長い前置き。
しかし、今日の話は、質問の訳ではない。
というわけで、私は、センサーを張り巡らしているのだが、「そやねん、そこもやねん」と、最近、ある日本語を見て、本当に口に出して言った。
私が探求している長い名前の技法では、言葉を分類する。
内容ではなく、どんな話の種類かで分類する。
その中のひとつに、「デザイアード・アウトカム」というものがある。
Desired Outcome。
略してDO。
もっと短く略してO。
そして、この一番短い略は、この「デザイアード・アウトカム」も含まれる質問モデルの名称にも含まれている。
残りは、プログラム、レメディ。PRO
さらに、それをもっと細かく分類する初心者は習わないモデルには、エクスプラネイション、リソース、チェンジが入ってくる。REPROCess
という諸条件がある。
(もう、全部、何をどのようにどうすりゃあ、、、な感じが今の私の状態。笑)
さあ、英語がご堪能なみなさん、これを日本語にしてみてください。
アウトカムは、アウトカムとそのまま訳されているのもよく見る。
辞書を引くと、結果、成果が主な訳。
でも、この場合のアウトカムには、独自定義がある。
おそらくは、そちらを優先し、現在、このアウトカムは望みと訳されているのをよく見かける。
デザイアードは、「望ましい」とよく訳されている。
望ましい望み。
望という漢字が重複する。
私はそこは前から気になっていた。
字面だけの話だ。
グラフィックデザインをやる関係で、私は、文字の見た目も気にする。
見た目は理解しやすさに影響する。
私がある日、「そやねん」と口に出したのは、別のファシリテーション技法について書かれた日本語の記事を読んでいた時だった。
参照記事は、英語と推測されるその記事の中に、「望ましい結果」という表現が何度か登場した。
この表現の原語は何だ?と私は考えた。
Desired Outcomeか?
Desired Effectか?
さあ、このアウトカムは、日本語だと何なのよ?と、私は再び考えた。
「アウトカムはアウトカム」と、私の中で声がした。
日本語にはない、と、私の中の何かは言った。
そこで、私の頭は、Loveという英単語の有名なエピソードを思い出した。
英和辞書が最初にできた頃、日本には、Loveに対する概念がなかった。
そこに愛という文字をあてはめた時のエピソードだ。
私の目的は何だ?と、私は考えた。
より包括的に、わかりやすく理解できるための訳、なおかつ、学習者が自ら思考することを刺激し、促進する訳。
これは、すぐに答えが出た。
「すると、何が必要?」
「すると何が起きればいい?」
後から、ものすごくたくさんの加筆修正をいれる覚悟が必要。
私の理解が深まらない限り、自分自身の最終的な答えがでない。
おそらく、ずう〜っと先の話だろう。
いつでも、今の自分にできうる最高のものを提供し続ける努力。
自分は機能を追求しているということを忘れないこと。
文学にしようとしないこと。
人の意見や批判を面白がる姿勢。
常に、自分の何がそこに投影されているか、自分の翻訳を俯瞰すること。
まだまだ出てきそうだった。
実に面白い。
ほんで、どう訳すのよ、アウトカムは?
成果や結果よりは、望みの方が、私の感覚でもしっくりくる。
しかし、望望と、二回同じ漢字が続くと、重複する。
ならば、考えるのはDesiredなのか?
PROモデルとの連携は?
カタカナで揃えるか、漢字を使うか?
カタカナは確実に、理解のスピードを落とす。
さあ、どう考えよう?
こんなんばっかり。笑
まあ、細かいから、私がやってんだろうとは思うけども。
あと、私は、批判しやすいから。笑
何かを批判するとき、その人は自分の頭で物を考えている。
それは、学習に必要なことだ。
自由な意見を促進できる。
これ、長所。
リソースとして使うには、私に、おおらかさが必要。まあ、あるわな。(適当さともいう)