他者の介入を許可しているランドスケープ
「なんでUFOやのに、操作がハンドルなん?」と、ある人が言った。
私のUFOについて。
UFOもまた、ひとつ前に書いたおでこにあるメタファーのため、他者は介入してくる。
いや、早くは、胸にあったベイビーTなる誰もそれが爆弾とは気づかない催眠爆弾を使う赤ちゃんテロリストにも、他者は介入してきたなと、私は思い出した。
その介入は、Go,Go ベイビーT!という、励ましだった。たしか、爆弾を投げるジェスチャーまでついていた。
なんとも私のこれは、リソースの強化に、他人が手を貸す面白いケースだな、と思った。
メタファー・ランドスケープに、人の世界観が出入り自由とは、私の心のガードはどうなっているのか?
まあ、私自身は不愉快ではないので、差し支えない。
私は、おしゃべりという独自キャラが理由で、内に秘めているものが非常に少ないので、だいたいそれらは公にもほとんどオープンになっているから。
そして、また思い出した。
ロックギターの話。
私だったか、相手だったか、そこがすでにあやふやだが、最初にクリーンランゲージのトレーニングに参加した帰り、一緒に帰っていた子と私は、その日のトレーニングの練習で登場したロックギターの話をしていた。
どちらかが「海辺のテトラポットに片足を乗っけてこんな感じでさ」と言ったら、片側は、「もう!加山雄三になっちゃったじゃない!もっとカッコよかったのに!」と言った。
そして、ゲラゲラゲラゲラと、2人は笑って、さらに、メタファーの話を続けた。
笑いながら。
あれは楽しかった。
メタファーで遊ぶと楽しいのだ。
それがリソースの時に限定はされるけれど。
その、どこか東京の駅のホームで交わした会話が最初の記憶だから、私は、警戒しないのかもしれないなと、なんとなく思った。
その時すでに、私と喋っていた相手は2人とも、他人のメタファーにコメントしてはいけないことは知っていた。
コメントはしない。
知りたければ、質問する。
それがセオリーだ。
しかし、まあ、セオリーは原則であって、法律ではない。
しかし、まあ、コメントしない方が無難ではある。
しかしまあ、他人は、私のメタファーに、非常に気軽に遊びにくる。
笑いにくると言ってもいい。
おそらくは、私自身の願いが、反射しているのだろう。
私は、笑顔が見たい。
私は、笑顔が好きだ。
ただ、それだけなのだ、多分。
そして、私は考える。
たしかに、UFOの操作がハンドルなのは、アナログすぎる。
「それなら、何が起きればいいの?」
もう少し、ハイテク。
意識の電気信号で、操作できるようになればいい。
「その電気信号は、どこにあるの?」
お腹の真ん中。
「そのお腹の真ん中の電気信号について、他に何かある?」
ヨーグルトを食べるといい。
それは、幸福とつながる信号。
いわば、メタな幸福を生み出すための信号。
「その電気信号が、UFOを操作する。すると、何が起きるの?」
全てが変わる。
やり方が変わる。
言葉も変わる。
パターンが変わる。
「それがそうなる時、電気信号がUFOを操作する直前には、何が起きるの?」
私がハンドルを手放す。
電気信号に、操作を委ねる。
「ハンドルを手放す直前には、何が起きるの?」
過去を振り切る。
今は、過去とは違う。
UFOに乗る前は、もう過ぎ去り、私の手には届かない。
それらは地上にある。
あきらめて、振り切る。
もう、仕方ないから。
そして、私の今の感覚に身を委ねる。
「それはできる?」
選択肢がない。
やるしかない。
UFOから降りるという選択はない。
「過去を振り切る、UFOから降りるという選択はない、すると、電気信号がUFOを操作する。すると、全てが変わる。
そして、それらが全てこのようである時、これら全ては何のよう?」
新しい日常。
「その新しい日常はどこにある?」
今、ここ。
深呼吸をひとつして、新しい日常を受け入れる。
それはそれで愛おしい世界だったけど、もう戻れない。過去を今にするつもりはない。
UFOから、私は降りない。
UFOに乗って、広い世界を探検する。
「ここで、質問を止めてもいい?」
OK
私が自身のメタファーランドスケープに他者の介入を許可している理由に、最後に気がついた。
その他者が持つリソースを、私のメタファーが学習できるからだ。
リソースは相互作用する。
楽しい、そして、相互作用。
私はそれが好きなのだろう。