メタファーの意味。青い空。宇宙人。

私が自分の理解をメタファーで表現する時、空、というメタファーは、比較的よく登場する。


私にクリーンランゲージの話をメタファーで語らせると、ここまでほぼ100%登場してきた。


そして、私の話は、いきなりメタファーで始まることが多い。

つまり、「何が起きればいいのでしょう?」と尋ねられると、その答えが、いきなりメタファーで登場する。


例えば、「何が起きればいいのでしょう?」に対して、「青い空に行きたい」と答えるような感じだ。


セッションをする相手は、現実を知らないまま、私のセッションをはじめる。


そんな感じ。


そういうわけで、私自身すら、最初は、そのメタファーが何を意味するか知らないことが多い。



青い空は、舞台背景だ。

数年前に登場し、話が異なる時にも、必ず登場してきた。


短くまとめると、ここまでの話はこうだ。


まず、最初に、青い空そのものが登場した。

まだ私が、勉強に飛行機に乗って飛び出す前だ。


「青い空。

そこでは、テレパシーみたいに、ぴょんぴょん、いろんな人の思いが飛び交って、新しい何かが生まれ続ける世界」


このあと、私は、突然、アメリカに出かけることを決めた。


そして、そこで、UFO(メタファー)を見つけた。

操縦法がわからない、と、私は言った。


やがて、数年かけて、話は進んだ。


「青い空には、問題が生まれない。

そこには、壁も山も石ころもない」


「天使がたくさん飛んでいる」


「魔法のホウキがあれば、飛べるかもしれない」


「私も天使になりたい」


「私は、羽根が一枚しかないから、まだ、自分では飛べない」


時に、私は、「気球」を使って空を飛んだ。「問題を回避して、山の向こうにある目的地に辿り着くために」

「問題は見えている。でも、自分はそこには関わらない」



そして、今年、「UFOに乗った」

私が、「自分が宇宙人でいることを受け入れた」後に。


この宇宙人の意味は、明らかだ。

他者から理解されないことを表している。

出どころは、両親だ。

私は、「我が家の宇宙人」と、ずっと呼ばれていたから。


私が、あまりに、やることなすこと、考え方まで、他の家族と違ったからだ。

もっと言うなら、突然変異と、親戚からも言われている。


周りの全員と、自分だけが違うこと。



私は、「青い空」そのものを、概念の言葉として理解しようとはしてこなかった。

他の言葉と同様に、私は、他者に説明するために、いつも、自分のメタファーを概念に戻す必要がある。



空が、なんらかの環境を意味することは、まあ、わかった。

空だから。

しかも、空なので、恒常的な環境だろうという推測はついた。

空は、いつでも、そこにある。



今朝、青い空の意味がわかった。


そして、私は、あるメールを受け取って、自分がちゃんと空にいることを理解した。

UFOに乗って。


そして、周りの天使のようには、私は、まだ、自分では空を飛べない。

羽根を編んでいる最中だから。

UFOを使えば、空を飛べる。

ハイテクの力を借りて。



「青い空」の意味は、自由で平和で相互依存がある創造的な学習環境だ。


推測だが、おそらくこれは、小学校の最初の三年間が関係しているかもしれない。


最初の三年間、私は日本にいなかった。

日本人学校だったが、生徒たちは生まれも育ちも違った。

校風は自由だった。

時には、日本の土を一度も踏んだことがない日本人も混じっていた。

外国人の生徒もいた。

日本人としてのナショナルアイデンティティを育てることには、重きがおかれていた。


それは私が唯一、ほとんど学校を休まなかった三年間だ。




私は、「日本人という宇宙人」


日本の外で勉強する時、周りの誰も、私を理解できない。

だって、育った環境と、受けた教育が違うから。思考するのに使う言葉が持っている基本コンセプトが違うから。


平和については、特にそうだ。

私が誰よりも詳しい。

得るものとしてではない平和を知っている人が非常に少ない。


当たり前にある平和を、知らない人が多い。

失われることを体感としては、想像すらできない感覚を理解できる人は少ない。


私は、日本人という宇宙人。

たまに日本人はいるが、ほとんどの場合、私ひとりだ。


個人的なやりとりの時は、ほぼひとりだ。

日本語、日本文化から説明する必要がある。

ここまで説明に、6年すでに費やしている。


誰も私を理解できない。


けれど、なぜ、こんなにも、快適なのだろう?

けれど、なぜ、こんなにも、満たされた気分になるのだろう?

けれど、なぜ、こんなにも、安全な気持ちになるのだろう?

けれど、なぜ、こんなにも、楽しいのだろう?



そして、どうやれば、日本国内で、これを再現できるのだろう?


空は繋がっている。


やれるはずだ、と、私は思った。



ただし。

そこにいる天使や魔法使いは、日本語を話す天使や魔法使いだ。

今は、いない。


私にできることは何だろう?


私は、宇宙人であって、天使や魔法使いではない。


私にできることは何だろう?


私に、できること、は、何だろう?