最近の会話から

日記。


誰かが問いかけてくれて、初めて知る答えもある。
誰かに語ろうとして初めて知る、自分の気持ちもある。

最近、とてもラッキーな出来事があった。
私の使ったメタファーの話を聞かせてほしいと魔法使いの一人が連絡してきたのだ。
そのメタファーについて、クリーンな質問をいくつかさせてほしいというオファー。

願ったり叶ったりである。

メタファーを探究させてほしいと言われて断る人はまずいなかろう。
要するに、セッションですからね。
しかも相手は魔法使いだ。
問いかけてもらっていいことしか起きないに決まっている。

断るわけがない。

そして、そこで短い時間、魔法使いが私に尋ね、それに答えたことで、私は自分の計画と考えを知った。
おそらくは、魔法使いもそれが知りたかったのだろうと後から思った。

そのメタファーは英語に関係していたから。
魔法使いは、私が英語という時、それがほとんどクリーンランゲージとイコールの意味を持つことを知っている。

クライアントの言葉を正確に聞き取れるようになりたい、が、私が英会話学習を続けている一番の理由だからだ。

メタファーの話は、言葉の意味がわからなくても、音さえ聞き取れれば何とかできる。
けれど、PROという段階で、どうしても言葉の意味がいる。
それは、言葉の意味を振り分ける部分だからだ。

それに、クライアントは、その人の望みをメタファーではほぼ言わない。
望みの意味がわからないのは、あまりにも申し訳なさすぎる。

例え、それがトレーニングの中であっても、自分がセッションを提供するその人は、全て私のクライアントだ。
私は、例えそれがトレーニングであっても、自分にできうる最高のものを提供したい。
だって、その人の人生がそこにあるのだから。

魔法使いはそれを知っている。


そして、この数年間、魔法使いは誰一人、私の英語力を一切問題としては扱わなかった。
むしろ、それをサポートし続けてくれた。
師に恵まれ続けたことには感謝しかない。

そうやって、積み重ねた数年がある。


さて。

トランス状態でメタファーを使って話をする時、人は嘘をつけない。
本当のことしか言わない。

だから、自分も自分の本当の気持ちを知ることができる。
取り繕えない。
本当の気持ちを伝えることができる。

この数年、私の英語力を補い続けたものは、我がの人懐っこさやコミュニケーション力もあるが、大きな働きをしてくれたのはメタファーだ。
私が英語で作り上げた人間関係は、そこに、必ず、メタファーの力があった。
私の言葉足らずを、メタファーが補い続けてくれた。

自分がセッションを提供すれば、それは自分の名刺代わりの役目をした。
口で語るより、セッションをさせてもらえる方がスキルの証明には早い。


「これだけ勉強しました」は技術の世界では、何ら意味を持たない。
どの技術の世界でも同じだ。
道具は使えてなんぼだ。

自分がセッションを受ければ、それは、私が腹黒くない証明になった(笑)
自分で言うのも何だが、私のメタファーワールドは、むちゃくちゃ楽しい。

自分がほとんど問題を抱えていないのが、メタファーでなら証明できる。

(なんで問題を抱えていないかというと、クリーンランゲージに出会う前に、すごく時間をかけてもうやっちゃってるから)

自分が平和主義者だと言うことも証明できる。

まあ、それらは全て結果論でそうなったのだが、その結果、私は、メタファーのそういう力を知った。
人と人を結びつけ、信頼関係を構築する、そう言うことも、メタファーにはできる、と。

ようは、メタファーは友情を育む手伝いができる。
そして、言語力を補うこともできる。


それで、その魔法使いとのメタファーの話の中で、私は言った。

私は、その図書館で長い長い時間を過ごすんです。
コーヒーカップと一緒に。

その図書館には、魔法の使い方の本がたくさんあるんです。
そして、本がす〜っと自分のところにやってくるんです。


「その図書館について他に何かある?」と魔法使いは聞いた。

ペーパーワーク。
もう、たくさんたくさん山のように、書類があるんです。
それは別の言葉では、翻訳と言います。


魔法使いは笑った。
そしてそれから「長い長い時間を過ごすと、その後(それから/すると/その次に/then)、何が起きるの?」と言った。


私は言った。
そうすると、私は多分、そこに人を招きます。
魔法の使い方が知りたい誰か。


魔法使いは尋ねた。
「その本は、魔法の使い方、という名前なの?それとも他に何かある?」


私は、笑いながら言った。

「私の魔法の名前は、クリーンランゲージ、です」


魔法使いは笑った。そして、聞いた。

「その図書館とコーヒーカップが現れる直前に何が起きるの?」



私は言った。

「私がリラックスしていて、穏やかで、そして、冗談を言って笑う」



そして、話はこの後だ。

魔法使いは、そこで話をやめて、そして、冗談を言い始めた。
私も冗談を言って、笑い始めた。


そこから、少し、魔法使いは真面目な話を始めた。
それで、私の頭はフル回転する必要があった。
魔法使いは、私の脳みそをときほぐしてから、この話をしたかったのかもしれないと私は思った。

なるほど、メタファーとはこのように使うものか!と、私はまた一つ学んだ(笑)


それでも、やがて、私の脳みそは限界がきた。
「英語だけではわかりません。日本語と一緒じゃないと、ちょっとこの話は難しい」と私は言った。


これもね、すごいこと。
そして、この数年、この「日本語」を助けてくれた人たちがいつもいた。
最初の時から、いつも誰かがいた。
ほとんどミラクルだ。

だから、英語でどうしても無理な時は、「日本語と一緒に話を聞く」ことができた。
今は、ほとんどは、自分で何とかできるようにはなってきた。
(そして、自分でちゃんと失敗して、自分ですみません間違えました!と謝るようになってきた(笑))


最近、魔法使いが私に話すスピードがだんだん速くなってきているから、多分、多少は上達してるんだろうと思われる。
それで最近は、わかるかわからんかはおいておいて、どんどん英語の輪に飛び込み始めている。
クリーンランゲージの無料練習会が、しょっちゅう開かれているからだ。
習うより慣れろである。

そこに行けば、自分と同じように、第二言語で学ぶ人々がわちゃわちゃしているからだ。
仲間は山のようにいるのである。
第二言語の人たちは、同じ文法で習っているので、私の英語を理解してくれる。
そして、同じ道を通ってきているのだろう、優しい。

集まっている英語の発音はもうカオスだ。
インターナショナルっちゃこういうことね的な感じで、耳のトレーニングにちょうどいい。
慣れておけば、いつか、どの人とトレーニングで当たっても、セッションできるだろう。


そして、私は、日本の中では味わいにくい、「ああ、なんて私は真面目でちゃんとした人なのかしら」という気分を味わうのも楽しんでいる。
これはかなり気分が良く、私は、「ちゃんとした人」と見られてみたい自分がいたことに気がついた(笑)

そして、いつも自分に課しているのは、そこで何らかひと笑いは取ることである(笑)
ウケたらもう満足。



ともかく、そんな感じで、ずうっと助けてもらいながら、ここまできた。
今度は私の番である。

クリーンなコミュニティの人助けの仕方、それが、私がこの数年、学んだ最大のことだ。
いかに、クリーンでいるか、いかに、自分のリソースを提供するか、いかに、他者のリソースを褒め称え、認め、ともにリソースを提供しあって、より良いものを作り上げていくか。



そして、長い長い時間、きっとそれは続くのだ。

そう言っていたからね。自分が。

私は、長い長い時間を、コーヒーカップと一緒に、図書館で過ごす。
リラックスして、穏やかで、そして、冗談を言って笑いながら。


そして、魔法使いはこうも尋ねた。

「そして、それらがそのようだと、それから何が起きるの?」



私は答えた。


私がもっと、私自身になる。



私自身になる。



魔法使いは、やはり魔法使いである。
次に探究するお題を口から出させて、魔法使いとの短い会話は終わった。

「私自身」


これは、大きいトピックだ。