DAY140: シンボリック・モデリングの用途

今、3日間のシンボリック・モデリングのイントロダクション・コースをデザインしています。


それを、シンボリック・モデリングと、クリーンスペースという、レベル1の認定ファシリテーターに必要なセッションの要素を、自分に使いながら、デザインしています。


そんな中、会社員だった時に、シンボリック・モデリングがあればもっといい企画を出せたと、たまに思います。


もっといい上司になれた、もっとそれぞれの才能を引き出してあげることができたと、反省もしたこともあります。


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シンボリック・モデリングは用途が幅広く、応用が効きます。


ただ傾聴の技法としてだけではなく、企画立案や事業計画を立てるのにも使用できます。

アレンジすれば、会議の進行にも使えます。

打ち合わせにも使えます。


ともかく、何か達成したい結果がある場所になら、シンボリック・モデリングは応用できます。


芸術作品を作るサポートもできます。

英会話上達のサポートもできます。


悩む人、傷ついた人の心をサポートする癒しの場面にも、自己成長をサポートするためにも使えます。

このとき、クリーンランゲージのスタンスが守り尊重するのは、サポートされる側の人の心だけではありません。

サポートする側の安全と心も守ります。


サポートする側の安全が担保されこと、これがどれだけ恩恵があることで、なおかつ技法としては珍しいことなのかは、少しでも、役割として、誰かをサポートする側に立ったことがある人ならば、想像は容易だと思います。


サポートする側に立つ人が、共感疲労でぶったおれる確率は、かなり下がると思います。サポートする人が疲れていないこと、それは、サポートされる側にも利益があることです。



また、クリーンな質問は、日常で、価値観が大きく異なる人と互いの理解を深めながら対話する時にも使えます。

メタファーは相互理解を促進します。



また、シンボリック・モデリングが珍しいのは、メタファーの要素と、現実をからめて、話を進めていけるところです。



組織の中間管理職や、企画者が欲しい要素を、シンボリック・モデリングは兼ね備えています。

非常に便利です。



またNASAと一般家庭の親子の間とで、やり方を変える必要がありません。

同じ質問が、さまざまな文脈で使用できます。


シンボリック・モデリングは、アレンジがいかようにもできるように作られていて、たったひとつの型を持ちません。

私個人はそこも好きです。


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企画を立てるとき、企画者は新しい発想を求めます。

メタファーの状態で企画を立てたあと、それは必ず概念的な言葉や行動、アイデアへと変わります。


なおかつ、その企画が潜在的に持つ問題点があれば、それが現実に発生する前、もっと言えば、企画者の意識上に浮上すらしてない状態で、メタファーのまま、その問題への対策ができます。


ここが便利だなと思います。


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シンボリック・モデリングの開発者は、そもそも、ビジネス界にいて、そのあと、心理療法家に転身した人たちです。


割と珍しいパターンかと思いますが、彼らは、診察室やカウンセリングルームの中だけでクライアントと向き合ってきた人たちではありません。


また、彼らが相手にしてきたクライアントの幅が非常に広いです。

警察官や刑務官から、NASA、地熱発電の開発、学校、ビジネス、自己成長、そして今は、ウクライナの心理関係者。


シンボリック・モデリングが使える範囲は、癒しが必要な場所から、企画立案、事情聴取、思春期の子供対応まで、幅広いです。


新しい何かを生み出す場所で、非常にいい働きをします。


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そして、それらのどこでも使われるのが、クリーンな質問です。


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とりとめありませんが、今日浮かんできたのはこんな感じ。