オックスフォード物語

6月に入って。

家、欲しいな・・・と思った。
すごく欲しいな。

それはもう、オックスフォードというメタファーではなくなった。
家、サロン。

願いは、より現実的な形となって私の中に生まれた。
確固とした願いになって。

気配は５月後半からあった。
そして、６月に入ってすぐ、より思った。

先週土曜日の朝、うさぎが急に体調を崩した。
首が右に曲がってしまっていた。
斜頸という状態。
慌てて病院に連れて行った結果、脳神経に何か起きてるということがわかった。
うさぎはもう年なので、そしてうさぎは急に調子を崩すということは知っていたので、（私がうさぎを飼うのは今で３度目だ）ある程度、心の準備はしていた。

治るか治らないか五分五分、というのがお医者さんの見立てだった。
曲がった首が戻るか戻らないかも五分五分。
治っても長くかかるでしょう、と。

お医者さんの見立てを良い方に裏切って、うさぎの首はふた晩経つとまっすぐに戻った。
顔の右半分と右手に麻痺が残っているが、元気もメキメキ出てきた。

うさぎが調子を崩したのに気がついたのも猫ならば、うさぎの調子が驚異的にメキメキ良くなったのも猫のおかげなのだが、これはまた、別の物語。

ともかく、私はしばらく、うさぎの介護をする必要が登場した。
目薬一日四回、薬、ご飯を食べさせること。

合間にお仕事。

そう、合間にお仕事。
ずっとついている必要はないし仕事もできるのだけれど、いつ急変するかわからないから、時間の約束が非常にしにくいこの状態。


・・・・それが、私の未来だろう、と私は思った。
合間にお仕事、合間に勉強、その合間をどれだけストレスなく捻出できるかだ、と。

そして、私は、家が欲しいと思った。
2階か３階建の家。

１階はサロンとか打ち合わせのスペース。
小さなセミナーもできるくらいの広さが欲しい。
クライアントさんが私を訪ねてきてくれる状態にしたい。
今からいいですか？と言われて、いいですよ、という状態の場所が欲しい。
聞きたい話があれば、話をする人を呼んできて、そこでしてもらえる状態が欲しい。
日本からでも海外からでも。

私は、階段をトントンと降りれば、そこにその場所がある状態が欲しい。
居住スペースとサロンや打ち合わせスペースが切り離された状態の家が欲しい。
サロンや打ち合わせスペースには、生活感が一切出ない状態の間取りで。

家が欲しい。

オックスフォードではなく、具体的な自分のニーズが一気に生まれ始めた。

ぼちぼち、希望を６０個書き出してみよう。