あんたはおっさんか!というメタファー

あんたはおっさんか!


新幹線の中に、おじさまが溢れていたので暇つぶしに書いてみたいと思います。


私、関西の人々に、クリーンランゲージは非常に適した技法だと考えています。
理由は、最初に書いた一文です。


あかん、もう、すっかりおばちゃんや。


この一文もそうです。
口にしたことがある人が、割と多いと推測される文章です。

意味は、そうだな、、、ご自由に推測してください。
おっさんか!は、女性や子供に対して使われることが多く、実際のおじさんにそれをいうことはありません。

おばちゃんや、と口にするその人が、自分をおばちゃんだと思っていることもまずありません。
女性とは、そのような生き物です。


この二つの文章の中には、二つのメタファーが入っています。
リソースなのかどうなのか、多分違う、いや、どうなのか、、、ともかく、アンチエイジングが大流行りの昨今、定着させない方がいいと思われ、シンボル化はしない方がよいと思われますが、確かにそれはメタファーです。


メタファーは。


おっさん。
おばちゃん。

この二つ。


メタファーは高尚なものではありません。
人により使用頻度は異なりますが、誰の日常にも存在します。

そして、笑い、つっこみ、ボケ、これらはメタファーオンパレードです。

幼き日より、本人が好むと好まざるとに関わらず、その中で生きるしかなかった関西育ちの人々は、会話の中で、メタファーを多用する傾向が強いように感じています。


そして、自身にもその傾向は大いにありますが、セッションの中で、トランス状態にあってすら、メタファーを使って笑いを取りにくる傾向があります。

こちらを笑わせようとする方が、多い印象があります。


つまり。

メタファーを使って、深刻にならずに、課題や問題に向き合うことは、関西の人々に適しているのではないか?と私は考えています。



クリーンランゲージで聞くと、あんたはおっさんか!というツッコミに対しては、以下の質問をご用意することが可能です。
その前の文脈により、質問のチョイスは変わります。


そのおっさん(おばちゃん)は、どういう種類のおっさん?

そのおっさん(おばちゃん)について、他に何かある?

そのおっさん(おばちゃん)は、どこ(どのあたり)にいる?

そのおっさんに、大きさや形はある?

そのおっさんがいる時、何が起きる?

そのおっさん(おばちゃん)は、何が起きればいい?

そのおっさん(おばちゃん)が現れる直前に、何が起きる?


そして、おっさんとおばちゃんが同じ会話の中で登場していたなら。


そのおっさんがいる時、そのおばちゃんに何か起きる?

そのおっさんとそのおばちゃんには、何か関係がある?



永遠に続けられます(笑)
やらんがね(笑)


そして、自分が、おっさん、おばちゃん、というメタファーを使う時、そのおっさんやおばちゃんのイメージは、他の誰とも異なるということに気がつきます。

メタファーは、その人の経験と記憶から構成されるからです。


まあ、おっさん、と、おばちゃん、に関しては、もしかしたら、私が育った時期、関西の土曜日12時からテレビで流れていたあるお笑い番組の影響を受けている人が多いかも?しれません。


共通した記憶から生成されたメタファー。

それでも、全く同じということはないと思います。

同じ名称でも、内容が同じではない、それまたメタファーの特徴です。
その人だけのもの。


新幹線の中に、同じようなスーツを着たおじさまがたくさんいるけれど、誰ひとり同じ人ではないように。